日曜日から月曜日で県議会議員岸部都さんにお誘いいただき、兵庫県明石市へ視察に出かけました。子どもに関わるさまざまな取り組みや施設を見てきたので報告します。ちょっと長いですが。
日曜日は、明石市にて明石学童保育連絡協議会の学習会に参加しました。テーマは「明石でもはじまりました‼️作業療法士とのコラボ」この2月から3つの学童で作業療法士によるコンサルテーションが始まることを受けた学習会。これまでの経過、作業療法士の河本さんから作業療法や作業療法的観点、全国学童保育連絡協議会の角野副会長からOTコンサルによる児童クラブの変化など伺っています。放課後も豊かに過ごすための取組ですが、スタートまでの決断の早さにびっくりです。顔の見える行政と団体の関係があるからです。
明石市の視察二日目は明石駅前の総合窓口からスタート。駅前ビルの再開発に行政施設をいれることにたいしてパブリックコメント集めたなかで現在の形になったとのこと。転入転出などの窓口業務にとどまらず、保険、年金、福祉までワンストップサービスを実現しています。利用者がたらい回しになることなく、担当がカウンターを移動するクロス形式で対応するそうです。市役所より早く発券機やスクリーンでの呼び出しも設置されています。
明石市の総合窓口のフロアの一方には子ども健康センター。母子手帳の手続きはここで一元化して、妊娠から出産まで丁寧な対応。30人の保健師、助産師の皆さんが面談、センターにこられない方には訪問し、100%の対応率、カウンターだけでなくカウンセリングルームで随時個別の相談もできます。隣には大変広い健診センター、4ヶ月、一歳半、三才の定期健診会場ですが、動線や小さなお子さんを連れての待ち時間を考えた配置にも細やかな心遣いを感じます。
パピオスあかし5階のあかしこども広場は、妊娠期から中高生まで幅広い年齢の子育てを地域でサポートすることを目指した総合施設で、昨年4月にオープンして一年たたずに来場者10万人を越えています。残念ながら月曜日は定休日。無理をいってユーススペース見せていただきました。また、この階には6階のあかし総合窓口やこども健康センター等を利用するときや観光・レジャー、冠婚葬祭、レスパイトなどの時、お子さんを一時的に預かるにこにこ保育ルームがあり、6ヶ月以上の未就学児を対象にしています。
パピオスあかし4階にはオープンして一年で来場者100万人達成したあかし市民図書館があります。「本のまち明石」家庭、学校、地域とつながる図書館をめざし、西部図書館との連携だけでなく、移動図書館、電子図書館、ユニバーサルサービス、宅配サービスなど行っています。6階の4ヶ月健診を受診すると司書による読み聞かせ、そして一人二冊の絵本をうけとるブックスタートの取り組みは今後、3才時健診にも広げる予定だとか、市内の学童に本の巡回貸し出しサービス、お話会や読みきかせなどイベントももりだくさんです。コーヒーを飲みながら本を読めるラウンジもあり、ゆったり広々の児童書エリアは垂涎ものです。
明石視察の最後は人丸小学校内に設置された人丸学童に伺いました。明石市教育委員会には児童クラブ担当課があり、公設民営の28ある学童を担当しています。担当課長さんから明石の学童について概要、新たな主任指導員の設置や学童における作業療法士の活用などのとりくみなど伺いました。伺っている間に学校から子どもたちが帰って来て、おやつタイムで一休み、すぐに宿題や読書など勉強タイム、今日は将棋教室とけん玉検定があるとかで楽しみにしていました。もう20年も地域のかたの協力で茶道も全員でたしまれているそうで、放課後の安心安全と豊かな時間のために工夫されていました。