モスクワ視察

モスクワに視察に出かけました。日本大使館での日本とロシアの関係についてや、バレエ、フィギュアスケート、アイスホッケーなどの子どもの育成について、日本人学校の状況について、今年サッカーワールドカップを行うにむけての競技会場準備、ボリショイバレー劇場についてなど、短い日程の中でしたが、ギューっと詰め込んで濃い視察ができました。すべてのお知らせは、難しいので、印象的だった部分だけつづりたいと思います。

まず、次世代育成その一としてフィギュアスケートのトレーニング調査。キエフの駅前と聞いて伺ったのはなんと巨大なショッピングモール⁉️ショッピングモールの7階にスケートセンターがありました。モスクワ市内だけで屋外屋内に120箇所もスケートセンターがあると言います。その多くはこうしたショッピングセンター内の小さなスケートリンク、身近なところに数多くリンクがあり、つきっきりで指導してくれるコーチがいます。今日伺ったKOZMИKではクリスチィーナコーチとナターシャコーチにお話を伺いました。お二人とも競技選手経験があり、プロスケーターのレベルまでコーチなさっています。小さなスケーターが熱心にスケーティング、ジャンプやスピンなどコーチとみっちり毎日一時間滑り込んでいます。三、四歳ですでに滑りはじめ骨格や体質、遺伝まで厳しいチェックを受けて上のカテゴリーへとあがっていきます。コーチも大学でしっかり学んで資格をもって職業としてコーチ業にまんしんされています。スケート王国ロシアの競技の裾野の広さを実感しました。

きしべ都さんの写真きしべ都さんの写真

モスクワ視察二日目後半は日本大使館へ。ロシアの現在の状況や在露日本人の状況の他、ことしはロシアにおける日本年、日本におけるロシア年ということでそれぞれ国内で文化芸術スポーツ産業観光のさまざまな交流が計画されています。ロシア国内ではなんと300事業も計画中ということで、サッカーのワールドカップ開催と合わせ、日本からの多くの来訪者が見込まれます。まだまだ受け入れの宿泊施設やロシアへの入国についてはビザや滞在中の宿泊カードなど厳格なルールがあり、対応についても課題が指摘されています。自治体の観光や国際的な交流についても意見交換させていただきました。行く前に、横浜市から「便宜供与依頼」を出してほしいといわれ、議会局や国際局に大急ぎで作成してもらって、無事に訪問することができました。

きしべ都さんの写真きしべ都さんの写真

モスクワ視察四日目、ボリショイ劇場に伺いました。案内してくれたのは大学で演劇史を学んでいるビタリーさん。240年前にエカテリーナ二世が国立とした歴史や白いロビーや皇帝の間、ボックス席や七階の学生用の立ち見の席まで劇場内を説明いただきました。他にも見学ツアーの方々がいて、歴代の演目の写真や衣装などの展示、改装で地下に建設した音楽ホールなど、重ならないように案内いただきました。国立の劇場として稼働率は95~98%、チケットも94%という高率で、3500人の職員は国家公務員だそうです。公演を目当ての外国からの観光もあるロシアのオペラ、バレエの殿堂を支えるのは文化を楽しむ風土とそれを支える文化行政、その文化を幼いときから学ぶ次世代の子どもたち。

きしべ都さんの写真きしべ都さんの写真きしべ都さんの写真

日本の2月ぐらいの寒さで凍っている川が飛行機から確認できました。町は、雪が残っていて、車は洗車するのが追いつかなようで、ナンバープレートがもう見えないぐらい汚れたまま走っています。きれいな車は、会社のえらいさんがんっている車ですね。モスクワの道路事情は最悪です。広い国土を持つのに、もっと考えてまちづくりをすればいいのにと思いました。

帰国してどっと疲れたんか、風邪をひてしまいました。今日はおとなしく家で仕事をしています。