小柴貯油施設跡地事故現場視察

小柴貯油施設は、戦前、旧日本海軍により燃料の貯蔵基地として建設され、戦後は米軍が航空機燃料の備蓄基地として使用していましたが、平成17年12月に返還されました。ここは都市公園として生まれ変わっていく計画が決まり、第1期工事がスタートしています。

今年8月25日に60代男性が重機ごと地下の貯油タンクに転落し、28日に発見され、死亡が確認されるという痛ましい事故が起こりました。今回の事故は、戸塚区にある西部水再生センター水処理施設の工事での発生土を小柴貯油施設跡地に運び込み、残土置き場に積む作業をしていた中で起こりました。この件については、私が所属する環境創造局常任委員会でも報告があり、各議員からたくさんの質問が出されました。地下貯油タンクがあることは伝わっていたのか、二次下請けの会社にまで安全確認がされていたのか、なぜ、タンクの上に上がってしまう事態になったのかなどなど。今回、ようやく現場を視察できるようになり、いってまいりました。

直径45メートル、深さ30メートルの貯油タンクは、戦前戦中と外部からわからないように土などで覆われて全く見えない状態です。。今回視察をして気づくことは、覆っていた土の上には、年月の経過で草などが生えていますが、その半分は、明らかに土が盛られたように盛り上がっていました。すでに、何度か、タンクの近く、または上に発生土を積んだということではないでしょうか。本来タンクから14メートル離れたところまでが、残土置き場でしたが、そこに明確な線が引かれていたわけではなく、どんどん積みあがっていく残土でこの「14メートル」は、全くあやふやになってしまったのでしょうか。

様々警察の調査中で、「今は、わからない」としか言えないことが多すぎます。さらに警察の調査には、1年以上かかるとの見通しだそうです。長いな。

住宅地のそばの部分を公園として第1期工事を進めていましたが、この事故以降止まっています。地域からは、早く整備して、使えるようにしてほしいというご要望もあるようです。