横須賀市視察

ピンクでもこもこになりながらいずみ野駅前での朝活で、慌ただしい時間で恐縮ですが、募金活動も行いました。被災地を思えば暑い寒いと言っておられないけど、風は冷たかった(と、小さい声で)

午後は全国でも先陣を切ってChatGPT を取り入れている横須賀市を視察しました。市長の掛け声のもと「事務はChatGPT で。職員は外へ!」と、3800人の職員が活用に取り組んでいます。

この「全職員」への導入については3つの目的がありました。
(1)職員が新たなテクノロジーに触れることによる意識の改革。まずは触ってみよう。
(2)文書作成業務等の効率化。
(3)職員から利用方法を収集し、ベストプラクティスを横展開したい。
という3つです。特に(3)は、より多くの職員が利用したほうが良いことであり、最初から母数を最大化させたということです。

また、元々庁内では「LoGOチャット」という自治体専用ビジネスチャットツールが使われていて、ChatGPTはLocGoチャットとAPI連携で導入されています。職員が日頃から使っているツールを活用することで、3,800人が慣れているインターフェイス上でChatGPTが使えるようになり、利用のハードルを下げることに成功していて、約1,900人(50%)が利用しています。API連携にあたっては、LoGoチャットとChatGPTの間にサーバーが立てられていますが、市職員がリースアップPCを使って内製していて初期費用がかかっておらず、月8万円程度のAPI利用料金が生じている程度ということで、低コストでの導入にも成功しています。

職員に機密情報等の入力をしないようにと徹底されていますが、条例で利用方法をさだめたり、分厚いガイドラインは設けられていません。使い方をいくつか示していて、その中では「やってはいけないこと」として、

・個人情報を使った質問、
・機密情報を使った質問、
・庁外に出る文章を作って、校正せずにそのまま使う、

ことの3点が示されています。「正しい使い方」としては、

・人間が作った文章・条件を基に作文・要約・校正してもらう、
・対話を重ねて発想に使う、業務の進め方のアドバイスをもらう、
・業務の進め方のアドバイスをもらう、
・案出しをしてもらう、
・Excelの関数を作ってもらう

横浜市での実証は一部の職員200名でのスタートとなっていますが、横須賀市は3,800名全員でのスタートであったり、活用のために様々な工夫がなされていたりと、「まずはじめて、やりながら調整していく」という取り組み姿勢を、行政としてしっかり形にしている点が素晴らしいと感じました。