横浜市に、「ヤングケアラー」の存在を提起してずいぶんと経ちます。言葉の浸透と主に、ヤングケアラーに関する調査も行われ、横浜にも一定数大人と同じぐらいの家事や看護を担っている子どもがいることはわかりました。子ども自身は今の状況をどうとらえているのか、支援を必要としているのか、必要とどこに声をあげられるようにするのかなど、横浜市の取組は続いてきました。
先日、昨年夏に視察した「江別ケアラーズ」の加藤さんからメールが来ました。横浜でケアラー支援を広げるために、他都市とのコラボ勉強会や講演会をやってみませんかとのお声かけです。実際にどのようにやっていくのかは今後考えていきますが、改めて、横浜市のこれまでの取り組みをまとめておきたいと思います。
令和6年度の支援事業の取組は、
- SNS相談 3097件中19件 カードにして配ってます。

- ピアサポート・オンラインサロン実施団体への補助 現在4団体あります。
一般社団法人Omoshiro(鶴見区)
NPO法人アーモンドこみゅにてぃネットワーク(都筑区)
NPO法人ちゃっと(保土ヶ谷区)
NPO法人宮ノマエストロ(泉区)
- 広報啓発
子どもタウンニュースを市内の私立・県立・市立学校に281.350枚配布
「ツナガル」の映画上映イベント
街頭パネル展(2回)
- 市民向け研修 6回の研修プログラム実施

- ヤングケアラー支援体制の構築
ヤングケアラー支援の手引き(関係局職員向け)作成
関係局連絡会議の実施
令和7年度はこども家庭庁から実施を求められている実態調査を行います。行政としては、頑張ってくれていると思いますが、行政には直接子どもの姿が見えません。そのためにも②の実施団体や、③に参加する地域の民生委員さんなどなどとの連携が大切にしていきたいです。
江別ケアラーズの加藤さんから言われた印象的な言葉は、「子どもや困りごとを大人の物差しで当てはめていき、それが支援してることだと勘違いしないこと」 ということでした。そこを念頭に置きながら、まずは気づいたり話をしたいこの話を聞いたりすることができる環境を作っていくことが大事でしょう。