過酷な職場

現在横浜の市立学校普通教室や特別教室にはエアコンが設置されています。
でも、小学校の給食調理室にはエアコンが設置されていません。(現在試験的に13校にエアコン設置中ですが)私は、小学校の教員出身ですので、毎日お世話になっていた給食、それを作る給食室が夏場は厳しい暑さになっていることは知っていましたが、昨今の異常な暑さが6,7月から続くと、給食調理室の温度は50度近くになり、当然湿度も高くなり、調理員さんの健康状態が心配です。知り合いの校長先生からは、冷却パット入りのベストを購入するなどの工夫をしているものの、効果は薄いと聞きました。9月1日から給食がスタートしますが、気温が高いと予想されています。熱中症の心配、食に安全、おいしい給食への期待。本当に過酷な現場です。

今日は、横浜市立緑小学校に視察に行きました。この9月からエアコンが使えるようになる学校です。
今日は比較的気温が低くいなか(と言っても31度でした)、給食料理室に入るとエアコンがついていてむしろ快適です。その中で大きな窯に水をはりすべてに火を入れるとぐんと気温が上がります。それでもエアコンの風が体に当たるとそこにいることはできました。お湯が沸いて窯のふたを開けてかき混ぜるとぐんと温度の上昇を感じます。それでもいられないほどの暑さではありません。調理員さんや栄養士さんのお話でも「これまでに比べてうんと楽」とのことでした。とはいえ、調理作業をしていませんので本当の厚さはわかりません。

その後、エアコンを止めると一気に温度と湿度が上昇します。
私は半そでのTシャツですが、調理員さんは、マスク、頭から首までしっかり覆う帽子、Tシャツの上から袖口のしまった長袖の白衣を着て、ゴムのエプロンをつけて、ゴム手袋をして作業されますから、汗が滝のように流れて、何度かTシャツを着替えなければならないそうです。
この格好で、朝の調理と午後の食器の洗浄(もちろんお湯で)まで、途中30分の休憩をはさんでやり続けているのですから過酷な現場です。
途中、クールダウンできる場所に出て、塩分や水分補給をされます。また、休憩室はエアコンが設置されています。


緑小学校は毎日900食を作っている規模の大きい学校です。今回給食調理室には11台のエアコンが設置されかかる予算は約3000万円です。これは、エアコン本体の5年分のリース代と設置工事費用が入っています。5年たてば機器は払い下げられるということです。
早く横浜市小学校での給食調理室エアコン設置計画を示さなければなりません。