常任視察報告②

二日目午前中は、石巻市かわまち交流センターで「石巻地区かわまちづくりの取組について」伺いました。
古くから川湊として旧北きた上かみ川がわを中心に栄えてきた石巻市は、平成23年の東日本大震災で壊滅的な被害を受けました。市の中心部が旧北上川周辺に位置しており、さらに河口部は無堤防部区間だったため、市街地は旧北上川を遡上した津波により浸水し、被害が拡大した。
私は、震災直後から何度も石巻を訪れ、大きな被害を受けた商店街や街並みが目に焼き付いています。
こうした経験から、同市は国土交通省の「かわまちづくり支援制度」を活用し、水辺空間の再生と地域のにぎわい創出を目的とした「石巻地区かわまちづくり」に取り組んでいます。
同事業では、同市の「水辺の緑のプロムナード計画」、「かわまち交流拠点事業」と連携し、東日本大震災後の復興まちづくりとして、無堤区間への堤防整備と併せてかわまちづくりを実施しました。市街地に隣接する区間では堤防天端を拡幅し、愛称「かわまちオープンパーク」として定期的にイベントを開催するとともに、堤防上にキッチンカーが出店するなど、新たな観光・交流拠点の場を整備しています。また、堤防背面に盛土と直立擁壁を設置することで、堤防に隣接する商業施設「いちのまき元気いちば」の2階部分に直接出入りできる最大17m幅の「堤防一体空間」を創出しています。
令和4年度には、地域のにぎわいを創出した模範となる先進的な取組として国土交通省「かわまち大賞」を受賞しており、

・震災直前に策定したかわまちづくり構想を継承し、河川堤防上の利活用に配慮した整備のほか、様々な関係主体がかわまちづくりのプロセスに参画しているなど、かわとまちをつなげた、にぎわい・憩いの水辺づくりの点
・施設の構造的に優れたデザイン、石や素材の選び方など、細部にまで様々な工夫が施されている点
・「いしのまき元気いちば」が観光客だけでなく市民にも日常的に利用されており、背後の復興公営住宅や民営住宅の整備と併せて河川空間が整備されたことで、まちへの波及効果も大きく、かわまちづくりの取組が復興まちづくりに大きく寄与している点などが評価されています。 –