ペロブスカイト太陽電池が拓く脱炭素社会

2050年温室効果ガス実質ゼロを目指す中で、再生可能エネルギーの重要性、特に次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」の可能性と課題について、開発者である宮坂教授が脱炭素議連勉強会でご講演いただきました。日本発の技術としての強み、グローバル競争、社会実装への展望が述べられました。

2050年温室効果ガス排出実質ゼロの目標に向け、再生エネルギーの最大活用が不可欠です。太陽エネルギーは地球全体の消費エネルギーの5倍以上を供給可能で、災害時のレジリエンス向上、エネルギー自給率向上、地域経済活性化にも寄与するものです。
※レジリエンス:困難や逆境に直面した際に心理的に回復し、適応・成長する力(精神的回復力)のことです。

ペレブスカイト太陽電池の特徴です
高効率:結晶シリコン太陽電池に匹敵する変換効率(~27%)
低コスト:材料費が安価。1平米あたり200円程度(ただし全体コストの多くは基板や接着剤)
軽量・柔軟:プラスチックフィルム型で曲げられる。窓・壁・衣服など多様な設置が可能。
製造容易:塗布・乾燥で作成。インクジェット印刷も可能。
資源自給性:主成分の要素や鉛は日本国内で調達可能。
用途多様性:発電だけでなく、発光素子やIoT向け電源にも応用。

ペロブスカイト太陽電池は、日本発横浜発の次世代再生エネルギー技術で、脱炭素社会実現・エネルギー自給率向上・新産業創出に大きな可能性を持ちます。課題は量産体制・コスト・耐久性・リサイクルインフラの整備にあります。国産技術の強みを活かし、グローバル競争を勝ち抜くための産学官連携と社会実装が急務であると考えるとともに、大きく期待するところです